TOMZUIN H『バードピープル』
2004 Release
シンセサイザー、電子音響、アコースティックといった手法を自由に操り、緻密に、時には大胆に提示するtomzuin h。そのサウンドは決して実験的でも、ノイジーなものではなくエレクトロニカ、音響派、アバンギャルド、テクノ、アンビエントといったジャンルの垣根を超えた、恍惚感漂うエレクトロ。2003年初頭からの1年間、プライベート・スタジオ、NYでのセッションを行き来して練り上げられた本作品は、一貫したテーマの元、肉体的であり、メランコリックであり、そしてせつなく、聴く人間を魅了する。
ANT★LION『シャボン』
「人生テクノ」。
そんな言葉がピッタリなANT★LION(アント・ライオン)のファーストアルバム。
有田さとこ (ANT) による生身のプレシジョン・ベース&ボーカル、tomzuin h (LION)による生身のRhodesとminimoog、捨身のエレクトロ・ビート。そして見事なまでのギターレス。 二人が融合すると、それはまるで甲冑を纏ったエレクトリック・ミュージックへと進化する。 サイケデリックなサウンドで哀愁とエロスを開花させ、ヒューマニックに熱く語りかけてくるのだ。